更新日:2025年9月13日

 私は、塾を開校当初から、自分自身の肩書を【塾長】ではなく【コーチ】としています。

 コーチのような立場で子どもたちに接している中で大切にしている言葉があります。

それが「自利利他」と「自覚覚他」です。

「自利利他」とは、自分自身が努力し成長することが、同時に他者のためにもなる、という考え方です。

 コーチの役割は、ただ答えを教えるのではなく、一緒に考え、挑戦し、成長のプロセスを支えることにあると思っています。

 そのためには私自身が学び続け、工夫し続けなければなりません。

私が成長すればするほど、子どもたちに返せるものも増える。

この循環こそが「自利利他」の実践だと感じています。

 もう一つの「自覚覚他」は、まず自分が気づきや学びを得て、その体験を通じて他者も導くという考えです。

学習の場面で「悟り」というと少し堅苦しく聞こえますが、子どもたちが「できた!」「わかった!」と目を輝かせる瞬間はまさに小さな「覚」の積み重ねです。

 私自身が「学ぶって面白い」と実感し、その気づきを子どもたちに共有していくことが、自然と「覚他」につながっていくのだと思います。

 点数や成績が上がることはもちろん大切ですが、それ以上に「学ぶことを前向きに捉えられるようになった」「挑戦を楽しめるようになった」という変化が何より安心につながるのではないかと思っています。

私はコーチとして、結果だけでなくその過程を大切にし、子どもたちが自分の力で一歩ずつ前に進む姿を支えていきたいと考えています。