思春期の子どもに寄り添うということ
子育ての現場でよく聞く「子どもに寄り添ってあげてください」という言葉。特に思春期のお子さんを持つお母さんにとっては、とても大きなテーマだと思います。
寄り添い方って、大きく分けると3つぐらいあるのかなと感じています。
①「正しさ」で返す寄り添い
子どもがつぶやいた言葉や、ちょっとした相談に対して、
「それはこうすべきだよ」
「こうするのが正しいよ」
と“べき論・正論”で返すパターン。
もちろん正しいことなんだけれど、思春期の子には響かないことが多い。正論を受け入れる余裕がない時期でもあります。
② 子どもの意見に同調して“味方”になる寄り添い
「そうだったんだね、つらかったね」
「大丈夫、あなたを保証するよ。安心して」
こういう“安心を与える寄り添い”は、子どもにとってとても大切です。「自分は否定されない」という感覚は、思春期の心を支える大きな土台になります。
しかし、同調の仕方には少し注意が必要で、良くないと思うのが 子どもの期待に合わせて誰かを“悪者”にしてしまう同調 です。
たとえば、
- 友達を悪者にする
- 先生を悪者にする
- お父さんを悪者にする
- 部活の顧問や仲間を悪者にする
その場では子どもが「わかってくれた」と安心するかもしれません。でも、この延長線上には、
- 「先生なんて嫌い」
- 「お父さんなんてキライ!」
- 「もう部活なんか辞めたい」
といった方向に進んでしまう危険もある。
同調は安心にはなるけれど、“誰かを敵にする同調”は、子どもの世界をかえって狭めてしまうという難しさがあります。
③ 起こる出来事を“成長の材料”として受け取る寄り添い
ここが、私自身も理想だなと思う寄り添い方です。
お母さん自身が、
- 起こることには意味がある
- 嫌な出来事もプラスに変換できる
- 善因善果、悪因悪果という因果の流れがある
というマインドセットを持って子どもの言葉を受け止めると、同じ出来事でも「成長のきっかけ」に変わっていきます。
とはいえ…私も思うのですが、これは簡単ではありません。日々学びです。
本当は子どもは“自分の中に答えを持っている”
最近感じるのは、子どもって相談している時点で、もう心の中に答えを持っているということ。
話している途中で気づくこともあるし、実はわかっているけれど背中を押してほしい時もある。
だからこそ、本当の寄り添いは 答えを急いで与えることではなく、「見守る」という姿勢なんじゃないかと思います。
たとえば、
「未来のあなたが今のあなたに声をかけるとしたら、なんて言うと思う?」
こういう問いかけが、子ども自身の中にある答えを引き出していきます。
こんな寄り添いができるお母さんって素敵だな、と私も思いながら、まだまだ練習中です。


