更新日:2025年12月13日

自分の機嫌は自分で取る

私は今、朝塾をしています。


平日、朝7時から8時、学校に行く前の1時間。

来ているのは中学3年生です。

受験前ということもあって、朝の教室はなかなかに正直です。

眠たそうな子、ちょっと不機嫌な子、「正直きつい…」という顔の子もいます。

まあ、そうなりますよね。

朝早いですし、受験のプレッシャーもあります。

機嫌がいい日ばかりなわけがありません。

朝塾では英語を中心にやっています。

英単語のテスト、基本文の確認、長文読解。

どれも点数につながる、大事な勉強です。

 でも、私が本当に大事にしているのは、実はそこではありません。

それは、目に見えない成績です。

つまり、心のあり方。

私が朝塾で一番伝えたいことは、とてもシンプルです。

自分の機嫌は、自分で取る。
人に取ってもらおうとしない。

多くの人は、機嫌って勝手に決まるものだと思っています。良いことがあれば機嫌は良くなるし、嫌なことがあれば機嫌は悪くなる。

仕方がない、そう考えがちです。

でも、本当はそうじゃない。

同じ出来事があっても、どう受け取るか、どんな機嫌でいるかは、自分で決めています。

もちろん、人間ですから不機嫌になる日もあります。

それ自体は悪いことではありません。

ただ、問題なのは、不機嫌な態度を使って周りを動かそうとするときです。

機嫌が悪そうにしていると、周囲は気を使ってくれます。言葉を選んでくれたり、配慮してくれたりする。

それが続くと、「不機嫌でいた方が楽だな」と思ってしまうこともある。

でも、そのやり方を続けていると、少しずつ信用を失っていきます。

周りの人はちゃんと見ていますし、覚えています。

「あの人、すぐ機嫌悪くなるよね」

そんな評価は、静かに積み重なっていきます。

だからこそ、不機嫌なときほど思い出してほしい。

自分の機嫌は、自分で取るものだということを。

朝の教室で、生徒たちのいろいろな表情を見ながら、私はよく思います。今はピンと来なくても、いつかきっと分かる日が来る、と。

点数よりも大事な力がある。

それは、自分の機嫌を自分で引き受ける力です。

自分の機嫌は自分で取る。
人に取ってもらおうとしない。

あなたは今、自分の機嫌を誰かに預けてしまっていないでしょうか。