更新日:2025年11月22日

受験対策として前林清和さんの『ボランティア解体心象』を読みました。

国語の問題として扱われた文章でしたが、読み進めるうちに自分の生活や考え方にもつながってきて、単にテスト対策以上の学びになりました。

  本文ではまず、私たち人間は家族や学校、職場などの集団に属して生活している、という話から始まります。

その集団の習慣やルールに従って行動しているわけですが、一方で私たちは一人ひとりが社会に影響を与える存在でもあります。

人に迷惑をかけてしまうこともあるし、逆に助けることもできる。

そう考えると、どんな生き方を選ぶかは、最終的には自分の意思で決まっていくのだと改めて感じました。

 著者は、社会貢献やボランティア活動も個人の意思から生まれる行為だと言っています。

21世紀が明るい社会になるかどうかは、どれだけ多くの人が積極的に社会貢献に関わるかによる、という主張がとても印象的でした。

 授業でも話題になりましたが、社会は誰か一人がつくるのではなく、私たち一人ひとりの行動が積み重なって形づくられるという考え方は、テストでも問われそうな重要ポイントだと思います。

 また、本文では「幸福」とは何かについても触れられていました。

人間はみんな幸福になりたいと思っているけれど、それはお金持ちになることでも、高い地位を得ることでもない、と著者は言います。

むしろ「幸福とは人格である」という言葉が象徴するように、どんな生き方をするか、どんな姿勢で他者や社会と関わるかによって幸福は生まれるという考え方が示されています。

特に、ボランティアのように誰かのために行動することで、自分の心が豊かになり、結果として自分自身の幸福につながるという話は心に残りました。

 

「幸福とは人格である。」

 

この言葉心に刺さりましたか?